発泡スチロールと火災

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     先日,韓国で大規模なビル火災がありました。その際,火元で発泡スチロールが燃えたという報道がありました。またイギリスのマンションでも断熱材の発泡スチロールが燃えて大火災となりました。発泡スチロールはよく燃えるプラスチックで,これまで漁業用に使用されている発泡スチロール製フロートも,粉砕圧縮して固形燃料にされてきたり,溶解して油に戻して重油の代替え燃料として使用されてきました。固形燃料では,石炭の代わりとして製紙工場のボイラー燃料として使用されていますが,発泡スチロール単体では燃焼カロリーが高すぎて炉を痛めるため,古紙とあわせてカロリーを低下させねばならないほどです。また燃やすと黒い煙を上げて燃えますが,これは不完全燃焼によるものです。

     このような発泡スチロールは,油として利用できることから,海洋ごみのとなってしまったもの(漂着フロート)やなりそうなもの(廃漁業用フロート)は,上手く処理すれば処理が進むのですが,逆に放置した場合,燃えやすいものが海岸に大量に散乱しているということになります。以前私達ではないのですが,海岸で漂着物を野焼きしていた方が火の番を離れた後,周囲に延焼して見つけた我々が消すことができず,消防車を呼んだということがありました。海岸に大量に散乱している発泡スチロールに一度火がつけば,山火事になるでしょう。漂着放置されている箇所をおそらく人も入ることができない箇所でしょうから,消火も大変です。

     広島県でも昨年から漂着散乱ごみに対する議論が始まったようです。発泡スチロール製フロートからの大量のマイクロプラスチックの発生も大きな問題ですが,防火という面でも海洋ごみを議論する必要もありそうです。


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