「海の学校」ビーチクリーンアップ&漂着物を使ったフォトフレーム作り

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    6月の環境週間はイベントが目白押しでした。
    その中の一つ,12日は日置市立伊作田小学校で「第3回海の学校」が開催されました。
    昨年の第2回海の学校では,クリーンアップと海ごみ問題の講義(うみそうじんのお話)をしましたので,「今年は楽しいことを」ということになり,漂着物を使ったフォトフレーム作りをすることになりました。毎回専門家の派遣ということで出前授業をしていますが,今回の内容は特別なものではなく,学校の先生方でもできますので詳しく紹介します。以下に今回の流れを記しますので、みなさん参考にして下さい。

    「ビーチクリーンアップ&漂着物を使ったフォトフレーム作り」
    目的:海岸にどのような漂着物があるかを宝物さがしを通じて理解する。
    対象:小学3,4年生,計22名
    引率:講師,担任2名
    アドバイス:人工的に砂を入れている海岸よりも自然海岸の方が貝殻等が多く,いろんな種類の素材が集まります。
    準備物:生徒=漂着物を入れる袋,漂着物を洗った後それを拭く布
    指導者=グルーガン1つ,接着剤(セメダインスーパーXゴールドがお勧め)2人に1つ以上,漂着物を洗うお皿(人数分),あれば便利なもの:ペンチ,ニッパー,のこぎり

    1.下見
     必ずしておかなければならないのは海岸の下見です。下見の目的は,足元の状況,ごみの状況,漂着物(アート用)の状況,その他を確認することです。
     足元の状況は,駐車場から海岸までのルートを確認します。コンクリートや岩はノリで滑らないか,道にはぬかるみはないかなど,安全に子どもたちを現場まで連れて行けるルートを決定します。この場合,急峻な階段や玉砂利は子どもの足では危険なので避けましょう。

    (この海岸では,手前の階段を下りると玉砂利の海岸を歩かねばなりません。もう一つ向こうの階段を利用しました。)

    2.スタート
    8:50 小学校で挨拶の後,持ち物,服装のチェックをします。今回の持ち物,服装は,帽子,靴,水筒,宝物を入れる袋,軍手です。それ以外は持っていきません。
    9:00 バスに乗ります。海岸まで5分。バスの中で子どもたちの様子を観察します。学校での様子等,いろいろ質問して見ましょう。

    3.現地到着(砂浜に出る前に)
    9:05 海岸駐車場到着。バスを降りたら,まず2人1組のバディーを組みます。バディーには,大きな声と動きがあるため,子どもたちの期待感も上がります。指導者の側としては,人数や体調確認以外にも集団をコンパクトにまとめておく効果もあります。海での活動では面倒でも最初にバディーを組みましょう。いつも私がする方法は,誕生日順(月は関係なく,1日から31日まで並べる)に参加者を一列に並べ2人組を作ります。声を出しあって自分の場所を探すことで,ちょっとしたアイスブレイクになります。今回は3,4年生それぞれ11人ずつでしたので,3,4年生それぞれで1列になり,3,4年生のバディーを組みました。

    バディーができれば,次にその使い方の練習です。
    まず,指導者の「バディー」の合図で,各バディーは手を合わせ,その手を高く上げて「オー」と大きな声を出します。
    指導者は,子どもたちが全員が手を組んで上げたのを確認してから「番号」と合図します。
    子どもたちは,順番にバディーの番号を大きな声で告げて,座っていきます。全員が座れば全員無事ということです。
    子どもたちには,
    (1)今回のバディー番号を覚えておくこと
    (2)私の「バディー」の合図で相棒を見つけ,その場で手を合わせて高く上げ,「オー」と返事すること(整列する必要はない)
    (3)私の「番号」の合図で,1番から順に番号を大声で報告し座ること
    (4)いつ「バディー」と声をかけるかはわからないこと
    (5)いつ「バディー」と声をかけるかわからないので,私の声の届く範囲にいること
    を告げます。海岸に着く前に一度に「バディー」と声をかけて練習しておきましょう。緊張度が増しますし,バラバラになることを防ぐことができます。

    「バディー」は以下の場合に使います。
    (1)活動の終了時,全員を集合させる場合(だらだら感を引き締めることができます)
    (2)集団がバラバラになってコントロールが難しくなる前に(集団を声の届く範囲に止め,いつ声がかかるか緊張感を与える)
    (3)飲物を飲む,体調確認など活動の途中の集合させる場合

    バディーの話はこれぐらいにして,駐車場から動き出す前に「海岸までの」注意と説明を与えます。
    (1)どこを通っていくか,(2)注意箇所,(3)どこまで行くか(集合場所),そしてバスに忘れ物がないかを確認して出発します。なおここですべての注意事項を与えてはいけません。一度にたくさん話すと子どもたちは(大人もですが)覚えることができません。活動中の注意事項は,海岸に出てからにしましょう。

    4.お宝探し
    9:10 ここで「バディー」の掛声です。到着を確認し,浜辺への駆け出しを防ぎます。
    次は水筒のお茶を飲みます。喉が渇く前に飲むことを意識し,こちらから時間を作りましょう。
    飲み終えたら一箇所に水筒,軍手を置き,作品に使用する材料を入れる袋のみを持って集合させます。
    ここで最初の活動「お宝探し(漂着物アートの材料集め)」での注意連絡事項を告げます。
    (1)「今回はごみ拾いではありません。心にときめくものを拾い集めます。」(ごみ拾いは後ほど)
    (2)目安のため,フォトフレームの大きさ(拾うものは大きくてもいいです。使うか使わないかは作製の際に選択させます。)
    (3)「同じ大きさのものばかりでなく,いろんな大きさのもの(特に小さいものも)を拾いましょう」(大きさでアクセントを付けることができます)
    (4)「いろんな色を探しましょう」(海岸には,貝殻の白,ビーチグラスの茶色や水色が多く,アクセントになる青や赤の素材が少ない。「青や赤は珍しいのでしっかり探してみよう」と言ってもいいでしょう。)
    (5)危険物等について,注射器があった場合は,触らずに報告すること,ふたの閉まった瓶のふたは開けないこと,生き物(ヤドカリ)は拾わないこと
    (6)活動場所(左右,陸側,水には入らないこと)広すぎず,しっかり決めます。
    (7)活動時間

    9:15 それではスタート。
    途中は,子どもたちがいろんなものを拾っては見せに来るので,しっかり返事をして上げましょう。「面白い形だね。きれいな色だね。」また子どもたちが袋に集めているものを見せてもらって,色や大きさ,種類(ビーチグラスや貝殻ばかり)に偏っている場合は,「アクセントになる色のものを探そう」とアドバイスしてください。プラスチックの破片は色が豊富なので使えますよ。場合によっては子どもたちに指導者が拾ったものをプレゼントして下さい。10分前,5分前,3分前,1分前と声をかけていきましょう。

    9:40 終了。
    お茶を飲んで休憩。その後みんなでどんなものを拾ったか簡単に報告し合いましょう。

    5.クリーンアップ
    休憩が終わったら,今度はクリーンアップ。お宝物が入った袋は水筒に結びつけ,軍手を着用して集合します。
    ここで次の活動内容と注意事項を説明します。
    (1)清掃範囲を説明(あらかじめ砂浜に棒を立てて清掃範囲を決めておく。今回は欲張らず20m×20mとしました。腹八分目ぐらいにしておきましょう。)
    (2)拾ったものはこの円(砂浜に円を描く)の中に持ってくること(この時,「ペットボトル・キャップ」,「飲料缶・ビン」,「その他」の3つぐらいに分けて円を描いておくと分別がやり易いです。)
    (3)もう一度危険物の注意

    9:50 それではスタート。残り時間を告げながら,子どもたちの動きを見る。
    10:00 回収終了。それでは分類と計数です。バディーを組んでから,バディー番号1番より,わかり易いものから順にカウントしていきます。カウントしたものは,可燃不燃に分けて(地域のごみの処分方法に準じる)袋に入れていきます。
    今回は,(1)ペットボトル(2)ペットボトルのキャップ(3)飲料缶(4)飲料びん(5)花火(6)ロープ,,,(11)プラスチック破片,というように子どもたちがわかり易くて数があるものから順番にバディーに担当を与えてカウントしていきました。
    10:10 海岸での活動が終わりました。それでは忘れ物がないか確認して,バスまで戻ります。

    6.フォトフレーム作り
    10:30 学校到着後,手を洗ってトイレに行って図工室に集合しました。
    まず,水道で拾って来た漂着物を洗います。一つずつ洗うよりも,トレー等に水を溜めてその中に入れると砂は簡単にとれます。
    洗い終わったら布で水分を拭き取りましょう。
    拭き取りながら並べていくとアイデアが浮かんできます。


    あとは接着剤で付けるだけ。大きなものはグルーガンを使います。
    貝殻やビーチグラスは同じ色に偏りがちです。
    いろんな色を集めましょうというのは上写真の用にアクセントとして使うためです。

    7.まとめ
    11:20 使い終わったものを片付けます。
    みんなで作品を鑑賞しましょう。どんな色が多かったか。またどんな色が珍しいか。珍しい色はどんなものでできているか。などなどいろんな質問を投げかけてみましょう。
    最後に,クリーンアップで調査した結果を報告し,海にはすてきなものが沢山あること,それと同時にすてきでないもの(ごみ)も沢山あること,それらは私たちが使ったもの(すてきなものもすてきでないものも)であることを確認して,終わりにします。

    8.最後に
    長く書きましたが,拾って作ることはそれほど難しいものではありません。子どもたちを話をしながら,一緒になって面白いものを探して作ってみましょう。ただし,ちょっと難しいのは海辺での安全管理。今回はバディーを使った方法を中心に書きましたが,外で活動する時にはとても便利です。大きな声で,遠慮せずに使えば,慣れてきますよ。
    最後に,フォトフレームには,今日撮った海辺の写真を入れましょう。
    (写真が少なくてゴメンナサイ。一人でやると手元に何も残りません。)

     

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