ICCごみ分類法(山形県遊佐町でのモニターツアー・エコタビに参加して)

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    これも先月の話ですが,山形県庄内海岸で行われましたモニターツアー・エコタビ遊佐会場に参加してきました。(主催者のNPO法人パートナーシップオフィスによる報告はこちらをご覧下さい。)山形県庄内地方はこれまで何度も訪れているのですが,地吹雪っていうのを体験したことがありません。(そんな時は飛行機飛ばないでしょうが)ということで初めての冬の庄内にワクワクしながら行ってきました。残念ながら当日はとっても暖かく(地元の人曰く),雪の積もった海岸でのクリーンアップです。先月の鳥羽の方が寒かったぐらいです。


    飛行機の関係で他の皆さんより少し遅れて海岸に到着。日本海のごみだらけの海岸にうずくまる集団を発見。
    5mのコドラートの中のごみを丁寧に回収中でした。

    20人で30分ほど拾っても5m×5mの範囲しか拾えきれません。その周りにはまだまだ沢山のごみが残っています。

    大きなごみを拾ってもその下には米粒サイズのプラスチックの破片が散乱しています。
    2013年の3月にアメリカのNGOの皆さんがこの庄内の海岸を視察されてびっくりしてたのを思い出します。

    ここからようやく本題です。これまで各地でICCをやってきましたが,「調査は面倒」や「全部回収できない」といった意見をいつも頂きます。そこで調査と回収の折り合いを含めて,ICCの実施方法をまとめてみました。

    ◆回収方法の選択(拾ってから分類するか,拾いながら分類するか)
    鹿児島では漂着ごみの量がそれほど多くないので,ICC(国際海岸クリーンアップ)をする時は,回収しながらカードに記入する方法をとっています。この場合は,事前にカードの中身をしっかり参加者に説明しています。また子供たちと行う場合はアドバイスできる大人を配置しています。さらにあらかじめ参加者数とごみの推定量から,すべてのごみが回収できる範囲を決めて行っています。そのため範囲は100m以上と広いですが,拾い残しはありません。ただし,前述の答志島の奈佐の浜やこの遊佐の海岸のようにとんでもなくたくさんごみが堆積している場合は,5m×5m程度の区画を人数分設定し,区画内をすべて回収する方法がいいです。(この方法を鹿児島ですると3分ぐらいで終わってしまいます。)調査よりも回収をメインにしたい場合は,区画内を回収した後,時間が許す範囲で周囲のごみを回収する,または回収と調査を並行して実施する方法がいいでしょう。
    <手順>
    (1)全量回収できる調査区画を決める。(回収時間と分類時間を考慮して範囲を決定する。)
    (2)調査区画・範囲内を回収する。
    (3)調査区画以外のところは,調査区画内回収後に,または調査班と回収班に分かれて回収班は区画外を回収する。これは区画内には拾い残しが無いという状態にするためです。
    (4)必ず密度を算出するため区画長さを記録する。
    本当ならば区画数や区画長さ,間隔などを細かく決めておく必要がありますが,最低の区画長さ(5m)のみ指定して,結果を密度で評価できるようにしておく。
    (5)評価は,どれだけたくさん拾ったか(総量)ではなく,密度と構成割合で行う。なお総量は,区画外を含めた回収物の重さのみで評価する。

    ◆分類方法
    「拾ってから分類する方法」を採用した場合,風の影響を受けない静かな場所を確保する必要があります。今回は近くのコミセンの一室を借りて分類しました。

    カードの中身を皆さんがわかっていれば何も言わずにできますが,多くの方が初めての場合は,以下の手順で行うと参加者がフリーズすることなく行えます。
    <準備>
    (1)カード記入係を決め,記入方法を伝える。
    (2)ごみの処分方法に従った分類を確認する。(瓶,カン,プラすべて一緒or別か)
    <手順>
    (1)袋の中から回収物をすべて出す。
    (2)まず最初に,分類し易い5品目(ペットボトル,飲料缶,飲料瓶,ロープ,レジ袋)を指示し,分類する。ある程度分類できたらそれらを数え,数え終わったものから処分方法に従って袋に入れる。なおこの5品目は,回収されたごみの内容を見て決定しても良い。目安は誰にでもわかるもので大きく沢山あるものです。
    (3)次に小型のもので分類し易い5品目(ライター,ストロー,スプーン類,タバコフィルタ,ガラスの破片,洗剤のボトルなど)を指示し,分類する。ある程度分類できたら数え,数え終わったものから処分方法に従って袋に入れる(以下同じ)。この際,前述の品目が出てきた場合は追加して数えて申告する。一度にすべてを指示するのではなく、5品目ずつ進めるといよい。
    (4)(3)までで,ある程度わかり易い物は分類を終えています。次は説明を必要とするもの(ストラップバンド,カキパイプ,フロート,注射器,花火)の分類を指示する。
    (5)さらに,一つの品目に複数のものが含まれるもの(生活雑貨:歯ブラシ,洗濯バサミ,ハンガー,ボールペン,おもちゃ:ボール,フィギア,食品容器:プラスチック,発泡スチロール,紙,食品包装)を例を挙げて分類を指示する。
    (6)破片類を除くカードの項目を最初から読み上げながら,少ないもの(金属キャップ,建築資材,家電製品など)やまだカウントしていないものの分類を指示する。
    (7)最後に長辺2.5cm以上(ペットボトルのキャップ以上)の破片類を分類する。
    (8)長辺2.5cm以下の微小破片や調査品目以外のもを数えず集めて袋に入れる。

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