越境ごみ漂着警報解除(2013.12.20)

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    海ごみ研究室では,1998年8月より毎月,鹿児島県日置市吹上浜の調査海岸線延長1.6kmの区間で,指標漂着物の定期採集調査を行っています。2013年11月22日の定期調査の結果,2013年7月29日15:00に発令されました危険ごみ漂着警報は解除されました。また2013年12月20日の定期調査の結果,同日に発表されました越境ごみ大量漂流漂着警報も解除されました。


    上図は,1998年は8月からの日本,韓国,中国,台湾を消費国とするディスポーザブルライターの年間漂着量の推移を示したものです。1998年8月に起きた越境ごみ大量漂着事件後,中国・台湾を起源とするごみの漂着量は減少しましたが,2006年に再び大量漂着がありました。さらに2013年7月下旬から始まった大量漂着は,11月 までの4ヶ月間に2006年の7倍の漂流物が吹上浜に漂着したことがわかります。
    今回の大量漂着は,7月中旬に台湾,中国を襲った巨大台風7号による水害が原因と考えられます。台湾からの漂着量が過去最大となった以上に,中国からの漂着量が2006年の大量漂着の7倍にも達しました。今年は日本では大きな水害がなかったことから,日本起因の漂着物量は増えていません。
    平時を含めて記録を取ることの重要性が15年目にしてわかることになりました。ただし,今回の大量漂着については,それほど大きく報道されなかったのが残念です。漂着した場所で対処するというルールが適用されるのは致し方ないのですが,せめてその原因については,当事者による調査が望まれます。今回のライターの中で最も多い地名は,広東省梅州市でした。ここで何が起きていたのでしょうか。
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    台風7号による豪雨被害 広東省で3人が死亡、30万人が被災

    サーチナ 2013年7月15日(月)
    広東省の東部地区は13日、台風7号によって豪雨に見舞われ、梅州、河源と潮州の3都市で合わせて30万人以上が被災し、3人が死亡した。中国国際放送局が報じた。
    梅州、河源と潮州の3都市では1万3000ヘクタールの耕地が被害を受けたほか、1076棟の家屋が倒壊し、2万人が避難している。台風による直接的な経済損失は3億5000万元(約56億円)に達する見込みだ。

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    また,今回の特徴は,7月下旬は台湾から,8月になってから中国からの漂着量が増えました。タイムラグがあったと言うことです。ライターだけでもいろんなことがわかります。

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