津波起因漂着調査「カナダBC州・米国WA州編」その6−メッセージボトル−

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     自宅内にもいろいろお宝が眠っているはずです。どうぞということでJohnさんの自宅内に案内いただきました。ハンティングを趣味にしているので鹿の角から熊の毛皮までいろいとあるのですが,自宅内にも言い尽くせないほど沢山の漂着物が展示されています。



     奧の書斎に案内されて,ガラスケースに入っているのはお気に入りの漂着物も見せていただきました。その中にビール瓶が一つ。



     この瓶の中には手紙が入っていたそうです。



     ボトルの中には手紙が3枚,その2枚に以下の内容が記されていました。

    「第七回大泊子供会 「潮流調査」協力へのお願い
     ドードン!ビョヨン!びんの中から現れいでたものは?ざんねん!魔法のびんでも宝島の地図でもありません。でも,がっかりしないで下さい。夢とロマンをいっぱい運ぶ手紙なのです。
     私たち,佐多町大泊子供会が九州本土の最南端佐多岬沖より実施している太平洋の黒潮の流れを調査する漂流びんなのです。
     私たちの大泊校区は,本土最南端の佐多岬があります。大泊小学校五十一名大泊中学校に週五名・計七十六名で大泊校区子供会を組織し活動しています。特に,郷土学習に力を入れてい,六年前よりふるさとの海を知るため,洋上体験学習を実施してきました。その学習の中で,ビールびん百二十本に手紙を入れて,佐多岬沖の黒潮に託す潮流調査に取り組んできています。この六カ年間で八十通の返事をいただいています。
     一昨年は,北は宮城県気仙沼市,南は宮崎県串間市間で全国各地域より十ハ通,また,昨年は台風の影響で,青島から延岡一帯に十九本が漂着し,返事が届きました。潮流の神秘さとすばらしさに子ども会全員が感動し,学習にも役立てることがきました。特に四国四万十川河口の近く,高知県田野浦海岸で漂流びん発見から大泊を訪れ,子供会として交流している平○成泰さん(高知県野田浦在住)との感動的な出会いもありました。四国の日本のやまももは,子供会とともにすくすく育っています。
     子ども会活動の発展的な学習として,女性として世界で初めてヨット太平洋往復に単独で挑戦し,見事に成功した今給黎教子さんを招き交歓会を開くことができました。これは子供会が佐多岬沖で見送り,また帰国に際しては種子島沖まで出迎に出るなどの交流から始まったものです。
     今給黎さんが交流会では話していただいた「アメリカへの旅は,皆さんの流した漂流びんと同じように,黒潮の流れに乗って始まったのです。」「目標を持って厳しく生きよう。」など体験談の一言一言が子供会の一人一人に大きな感動を与えました。
     さて,私たち大泊子供会では,今までの大きな成果をもとに本日(七月十五日)第七回目の潮流調査を実施し,百二十本のびんを黒潮に託します。
     幸いにして,あなたの拾い上げていただいた「びん」は,その中の貴重な一本です。「ふるさとを愛し,ふるさとで学び,心豊かな子供になろう。」を合い言葉に取り組んでいる私たちの活動をご理解いただき,同封のはがきに,一筆お書き添えいただき,お近くのポストへご投函下さるようにお願いいたします。なお潮流調査の結果は,後日報告させていただきます。
     平成二年(一九九〇)七月十五日
     鹿児島県肝属郡佐多町大泊 大泊子供会
    私(上○ 梢)からの手紙
    大どまりにはさたでい号があります。さかなやかいがたくさんとれます。しぜんがあります。ぜひこのびんをみつけたらおてがみください。大どまりにあそびにきてください。
    手紙を書いたのは,大泊小学校3学年上○梢です。
    私の好きなことや家族は→たいいく」




     3枚目の手紙にはヨットウーマンの今給黎教子さんのメッセージとサインも入っていました。

     Johnさんは,1993年(平成5年)5月1日にワシントン州Neah Bayでこのメッセージボトルを拾ったそうです。



     Johnさんも喜んでお手紙を書いて送ったそうですが,残念ながら宛先不明で2度戻って来たとのこと。海流は3年の歳月をかけてメッセージボトルを運びましたが,郵便ではだめだったようです。



     Johnさんに,私の家は同じ鹿児島なので取り次ぎいたしますよとお約束しました。そしたら, 博物館にあるライターをあげると言ってくれました。しかし博物館にこんなにいろんなものがあってライターだけ無いというのもおかしいので,置いて帰りました。次回来る 機会があれば,転記して帰りたいと思います。漂着物学会でアメリカ西海岸ビーチコミングツアーをしなければなりませんね。

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