2013年7月29日薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報の詳細

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     2013年7月末から薩摩半島西岸に越境ごみが大量漂着しています。この漂着は,新聞「阿久根・脇本海岸に大量ごみ漂着 地元住民ら100人が緊急清掃(南日本新聞)2013.8.1」でも取り上げられていましたね。今回は2013年7月29日に発令されました「薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報」と「同岸危険ごみ漂着警報」の詳細をお知らせします。



     このモニタリングは,1998年8月の薩摩半島西岸大量ごみ漂着事件の際に,過去のデータがなく比較ができない,どこから来たか判断できないという問題を解決するためにスタートしました。
     これまで15年間に薩摩半島では2005年,2006年に越境ごみ大量漂流漂着警報を発令しています。このモニタリングでは,流出国・地域が判別できる複数のアイテムを指標漂着物として毎月一回定点(1.6kmの区間)で回収調査を行ってきました。

    2013年7月29日の調査の結果(先月)は以下の通りです。
    オレンジ浮子=787個(15個)
    青浮子   =539個(5個)
    ライター  =398本(15本)
    指標漂着物計=2,006個(64個)
    これは先月比25~50倍となりました。

    これまでの最多は,
    オレンジ浮子=421個(2005.7)
    青浮子   =102個(2006.7)
    ライター  =477本(1998.8),327本(2006.7)
    指標漂着物計=1,085個(2005.9)
    でしたので(ただし1998年はライターのみ調査),今回の大量漂着は1998年規模の漂着であることがわかります。

    また,今回の注射器類の漂着は10本であり,過去の最多6本(2005.8,2006.7)を大きく上回っています。この状況は,記録がありませんが,1998年の大量漂着時と同じ状況です。

    さらにライターで流出国の比率を求めた結果,台湾38%,中国35%,日本3%となりました。流出地域は台湾台北,中国浙江省,福建省で,1998年ような上海や香港はありませんでした。7月は九州西岸では大雨がなかったことから,日本ライターの漂着量は先月と変化はなく,今回の大量漂着は台風が直撃した台湾北部と中国(福建省,浙江省)からの漂着と言えるでしょう。

    2005年,2006年の大量漂着は,7-9月と3ヶ月間続いています。今後も南〜西風が続けば,継続した漂着が予想されますので,ご注意ください。


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