かごしま丸遠洋航海報告(4)/微小プラスチック

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     日記より
    「8/15/4:20,天気は風力4−5で安定している。外海ならば凪の方である。このまま続いてほしい。先は長いが,振り返るとあっという間である。日にちにはわかるが,もう曜日の感覚がない。ニューストンネットには相変わらず微小プラごみが入って来る。」



     今回は,これまで沿岸域で使用していたニューストンネットを浮力体の無いマンタ式のネットに換えました。外洋は浮遊ごみの密度が低いので,できる限り広域を曳きたいと考えたためです。網口をこれまでの40cmから60cmに広げ,曳網速度を2ノットから5ノットに上げ,さらに曳網時間も10分から30分に伸ばしました。網口の滑走板の揚力で浮力体無しで海面を曳くことができます。これで今までの10倍の面積を曳くことができるようになりました。



     10年前の敬天丸での調査では,ルリガイばかりでしたので,正直期待していませんでしたが,毎回とれるはとれるはで,びっくりしました。ほとんどが硬質プラスチック破片やレジンペレットです。瀬戸内海や鹿児島湾などの沿岸域との違いは,発泡スチロール破片がまったくないことです。



     接写レンズを持っていかなかったのが残念でしたが,この網では,プラスチック以外にもルリガイやカツオノエボシ,ギンカクラゲ,カツオノカンムリ,トビウオの稚魚などいろいろな海洋生物がとれます。ただし最も多いのは昆虫の「アメンボ」。写真の黒い点々がアメンボです。海にもいるんですね。知りませんでした。
     青い一面海の世界には,多くの生物と一緒に,それも同じぐらい小さなプラスチックもたくさん存在します。これは震災以前からの私たちに起因する問題であり,これからも続く問題です。

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