かごしま丸遠洋航海報告(3)/鳥島通過

0
    日誌より
    「2012/8/13/19:30
    風力3−4,風向SE,昨日とほぼ同じ。うねりも無く白波少しのみ。昨日午後は天測の計算方法の授業を担当。こちらも立ちっぱなしでくたびれた。昼過ぎに小笠原諸島鳥島沖通過。
    食事はとらないようにしているが,天気がいいと食が進む。ズボンがきつくなるのが怖い。運動不足。アカアシカツオドリが飛んでいる。」



    小笠原諸島鳥島は,アホウドリの生息地として有名ですが,ジョン万次郎や土佐の漁師長平が漂着した島としても有名です。現在は無人島で、入島が規制されています。





    長平の漂流漂着のお話は,吉村昭の小説「漂流」となっており,彼は12年間アホウドリを食べて暮らしたとされています。さすがに数の少ないアホウドリを見ることはできませんでしたが(ましてや島にやってくる季節ではないので),私たちの船にはこの頃からアカアシカツオドリが留まって,船首から飛びながら逃げるトビウオを背後から低空飛行で追って捕まえる姿が見られるようになりました。


    行き交う船も無いこの航路では,漂流物探しと鳥のえさ捕りのシーンを何度も繰り返し再生のように見ながら時間が流れます。ただ,船首マストから飛び立つ時に発射される糞がデッキに散乱し,甲板部員はその掃除に閉口させられました。この清掃も毎日の繰り返し再生の一コマ。同じシーンの繰り返しですが,忙しい日々が続くため,一日の過ぎるのが早く感じます。でも漁場まではまだ10日もあるのです。

    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    calendar

    S M T W T F S
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30      
    << June 2019 >>

    selected entries

    categories

    archives

    links

    profile

    search this site.

    others