論文:九州南部西岸に2013年7月下旬から12月まで継続発生した 海洋ごみの大量漂着

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    2013年7月に発生した中国起源漂流物の大量漂着事件。
    これまでの吹上浜での定期モニタリングの結果からその特徴についてまとめました。

    いつか起きるもしれないことを前提に調査を計画し,継続すること。
    本当に難しいです。これまでデータを失ったのが一回。
    学生が未分類のサンプルを捨ててしまいました。
    私が電話で「ちゃんと処理しとけよ」って言ったものですから,ごみ処分場に処理(処分)されました。
    それとデータが取れなかったのが,2012年のハワイ航海の際。
    ということはこれまで15年間,1ヶ月以上不在にしたことが無かったということですね。
    最近海岸にはワクワクするものがなかなかありません。
    私も少しずつ大人になってきたのかもしれませんね。
    http://seafrogs.info/marinelitter/jds12_2014_9_14.pdf

    「越境ごみ大量漂流漂着注意報」解除

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      報告遅れました。鹿児島県吹上浜定点における2014年8月28日の定期調査の結果,2014年7月28日に発令されました「越境ごみ大量漂流漂着注意報」は解除されました。http://seafrogs.info/marinelitter/marinelitter.html

      台湾で見つけたオウムガイに引き続き,入歯を発見。よし!

      越境ごみ 大量漂流漂着注意報発令(2014.7.28)

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        2014年7月28日15:00,九州西岸に越境ごみ大量漂流漂着注意報を発令しました。

        山形県庄内で行われました海ごみサミットから帰ってすぐ,今月のモニタリングに行ってきました。
        青フロート76個,オレンジフロート111個,中国台湾ライター48本となり,青フロートとライターの2つが基準値を超えましたので,「越境ごみ大量漂流漂着注意報」発令となりました。台風後,南風が吹いていますが,昨年のような大洪水が中国や台湾で起きていませんので,例年の夏の漂着になっています。


        今月初めに一度清掃されましたが,台風の上陸で再び漂着。再度一部灌木等は焼却されていましたが,全域ではありません。


        台風の大波で,一段高い背後地にまで漂着しています。冬場は1時間です終わる調査ですが,今回は2時間半かかりました。
        昨年は6時間の格闘でしたので,まだましな方です。


        たくさんのギンカクラゲ(右)が漂着していました。ルリガイもありました。

        大雨の後

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          今朝,6月の定期モニタリングに行ってきました。
          結果を示す前に,まずは2014年4月21日,

          次に5月21日,久しぶりにまとまった雨のあとで川から灌木,竹等が漂着しています。
          撮影者の背後が河川です。

          そして,6月23日。大雨の後でもあり,予想通りの様子。
          これは毎年繰り返される風景です。

          灌木,竹などと一緒に毎年空き缶が大量に漂着します。それも潰されたもの。

          海岸のごみはやはり近くの河川から,大雨の後の一気に流れ出てきます。
          本来河川でこれらをしっかり管理し,処分していればこんなことにはなりません。
          もし河川で管理ができないというならば,河川管理者と河川流域の市民は,積極的に海岸のクリーンアップに係らなければなりません。

          吹上浜はウミガメの散乱のシーズンを迎えています。
          親ガメは漂着物を乗り越えて浜の奧まで進むことができますが,小ガメはさてあの灌木の山を越えることができるでしょうか。
          梅雨が終われば地域の方が中心となってクリーンアップが行われますが,海を守るのは海の近くに住む人だけではできません。
          あわせて,今回の前線で中国でも大雨があったようです。南風が一週間以上吹くと,その漂流物も吹上浜にやってきますので,注意が必要です。
          指標ランクは3でした。

          越境ごみ漂着警報解除(2013.12.20)

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            海ごみ研究室では,1998年8月より毎月,鹿児島県日置市吹上浜の調査海岸線延長1.6kmの区間で,指標漂着物の定期採集調査を行っています。2013年11月22日の定期調査の結果,2013年7月29日15:00に発令されました危険ごみ漂着警報は解除されました。また2013年12月20日の定期調査の結果,同日に発表されました越境ごみ大量漂流漂着警報も解除されました。


            上図は,1998年は8月からの日本,韓国,中国,台湾を消費国とするディスポーザブルライターの年間漂着量の推移を示したものです。1998年8月に起きた越境ごみ大量漂着事件後,中国・台湾を起源とするごみの漂着量は減少しましたが,2006年に再び大量漂着がありました。さらに2013年7月下旬から始まった大量漂着は,11月 までの4ヶ月間に2006年の7倍の漂流物が吹上浜に漂着したことがわかります。
            今回の大量漂着は,7月中旬に台湾,中国を襲った巨大台風7号による水害が原因と考えられます。台湾からの漂着量が過去最大となった以上に,中国からの漂着量が2006年の大量漂着の7倍にも達しました。今年は日本では大きな水害がなかったことから,日本起因の漂着物量は増えていません。
            平時を含めて記録を取ることの重要性が15年目にしてわかることになりました。ただし,今回の大量漂着については,それほど大きく報道されなかったのが残念です。漂着した場所で対処するというルールが適用されるのは致し方ないのですが,せめてその原因については,当事者による調査が望まれます。今回のライターの中で最も多い地名は,広東省梅州市でした。ここで何が起きていたのでしょうか。
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            台風7号による豪雨被害 広東省で3人が死亡、30万人が被災

            サーチナ 2013年7月15日(月)
            広東省の東部地区は13日、台風7号によって豪雨に見舞われ、梅州、河源と潮州の3都市で合わせて30万人以上が被災し、3人が死亡した。中国国際放送局が報じた。
            梅州、河源と潮州の3都市では1万3000ヘクタールの耕地が被害を受けたほか、1076棟の家屋が倒壊し、2万人が避難している。台風による直接的な経済損失は3億5000万元(約56億円)に達する見込みだ。

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            また,今回の特徴は,7月下旬は台湾から,8月になってから中国からの漂着量が増えました。タイムラグがあったと言うことです。ライターだけでもいろんなことがわかります。

            2013年10月22日薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報継続中

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              2013年7月29日に発令しました「薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報」ですが,一部の海岸では清掃が実施され,きれいになっています。が,まだ取り残されている海岸あるようで,そこからの移流が続いているようです。10月22日の調査の結果,漂着量は7月の11袋から2.5袋へ減ってきましたが,依然警報レベルを越えており,「警報継続中」となっています。


              先月発見されました色白のライオネルさん(上)と日焼けした小麦さん(下)はまだ海岸に残っていました。


              一ヶ月も砂浜にいたせいか,小麦さんのお肌がちょっと荒れているのが心配です。

              さて中国,台湾を起源とした今回の漂着物には,ご当地ならではのアイテムが沢山漂着しています。
              小麦さんにモデルになってもらいました。

              そうです。ヘルメットです。

              吹上浜にはまだこんなのも沢山漂着していますので,気を付けて浜を歩いて下さい。
              「危険ごみ漂着警報」も継続発令中です。

              2013年9月23日薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報継続中

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                今年7月末から始まった大量漂着は9月になっても続いています。
                前回,子どものソリを持込みましたが,独り乗りでは一袋しか載せられませんでした。そこで新兵器,二人乗りのソリを購入。さてその威力は発揮できたのか。


                平成25年9月23日,まだまだ漂着は続いているようです。ただし風は秋風。新兵器もあるので6時間はかからないだろうと出発。



                いきなり来ました。前回は丸坊主でしたが,今度はライオネルです。でも首から下は7月に発見した胸部とおなじ風船タイプ。



                もちろん回収せずに進むと別人が。



                タバコの中身が入ったものもそのまま流れて来ています。



                こんなにいろいろあるから,今度こそはと思っているとついに見つけました。



                小さくガッツポーズ。
                でも今日の一番の獲物はこれ。



                ウルトラマンのお菓子?



                新兵器は3袋余裕で詰めます。でもこの後10年は使うこと無いでしょうね。
                この日は1.6kmで5袋,3時間の調査でした。

                2013年8月22日薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報継続中

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                  先月29日発令しました「薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報」ですが,本日2013年8月22日の定期モニタリングの結果,継続中であることをお知らせします。



                  まだまだ新しいものが漂着しているようです。



                  これは調査区画の南半分のサンプルの量です。北半分は同じ袋で3袋ありました。



                  今回の大量漂着の特徴は,発泡スチロールの破片が多く散乱していることです。 モニタリングに使っている指標漂着物は,オレンジ浮子,青浮子,ライター,注射器等のため,袋にはペットボトルや瓶類は入っていませんが,海岸にはもちろんたくさんあります。 今回は先月と違っていろんなものがありました。 あまりの暑さでこんな状態になりそうでした。

                   

                  2013年7月29日薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報の詳細

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                     2013年7月末から薩摩半島西岸に越境ごみが大量漂着しています。この漂着は,新聞「阿久根・脇本海岸に大量ごみ漂着 地元住民ら100人が緊急清掃(南日本新聞)2013.8.1」でも取り上げられていましたね。今回は2013年7月29日に発令されました「薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報」と「同岸危険ごみ漂着警報」の詳細をお知らせします。



                     このモニタリングは,1998年8月の薩摩半島西岸大量ごみ漂着事件の際に,過去のデータがなく比較ができない,どこから来たか判断できないという問題を解決するためにスタートしました。
                     これまで15年間に薩摩半島では2005年,2006年に越境ごみ大量漂流漂着警報を発令しています。このモニタリングでは,流出国・地域が判別できる複数のアイテムを指標漂着物として毎月一回定点(1.6kmの区間)で回収調査を行ってきました。

                    2013年7月29日の調査の結果(先月)は以下の通りです。
                    オレンジ浮子=787個(15個)
                    青浮子   =539個(5個)
                    ライター  =398本(15本)
                    指標漂着物計=2,006個(64個)
                    これは先月比25~50倍となりました。

                    これまでの最多は,
                    オレンジ浮子=421個(2005.7)
                    青浮子   =102個(2006.7)
                    ライター  =477本(1998.8),327本(2006.7)
                    指標漂着物計=1,085個(2005.9)
                    でしたので(ただし1998年はライターのみ調査),今回の大量漂着は1998年規模の漂着であることがわかります。

                    また,今回の注射器類の漂着は10本であり,過去の最多6本(2005.8,2006.7)を大きく上回っています。この状況は,記録がありませんが,1998年の大量漂着時と同じ状況です。

                    さらにライターで流出国の比率を求めた結果,台湾38%,中国35%,日本3%となりました。流出地域は台湾台北,中国浙江省,福建省で,1998年ような上海や香港はありませんでした。7月は九州西岸では大雨がなかったことから,日本ライターの漂着量は先月と変化はなく,今回の大量漂着は台風が直撃した台湾北部と中国(福建省,浙江省)からの漂着と言えるでしょう。

                    2005年,2006年の大量漂着は,7-9月と3ヶ月間続いています。今後も南〜西風が続けば,継続した漂着が予想されますので,ご注意ください。


                    2013年7月29日薩摩半島西岸越境ごみ大量漂流漂着警報

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                      2013年7月29日,薩摩半島西岸に越境ごみ大量漂流漂着警報を発令しました。
                      まだ詳細な分類はしておりませんが,十分発令の基準値を超えていますので,先に発表しました。九州西岸のみなさま,また秋の最初の北西風が吹く時には、日本海にも達していることが予想されますので,ご注意ください。
                      発令の基準はhttp://seafrogs.info/marinelitter/mlwaring.htmlをご覧下さい。

                      海ごみ研究室では,1998年より毎月一回,吹上浜の定点にて漂着物の定期モニタリングをしています。前回の調査(6/24)後,7/13に地区での一斉清掃があり,海岸漂着物がほぼすべて撤去されました。下写真は7/14に撮影されたものです。



                      前回のブログにも書きましたが,台風7号が2013年7月13日,台湾北部に台風7号が上陸した後,鹿児島では西から南西の風が続いていました。本日7月29日に7月分の定期モニタリングを実施しました。上写真と同じ場所から撮影した本日の海岸の様子が下の写真です。



                      遠くて分かりにくいですので,海岸におりてみましょう。下の写真は北側の様子です。



                      下の写真は南側の様子です。13日に清掃されていますので,この2週間のうちに漂着したものと言えます。



                      今回は従来から指標として回収している漁具(オレッジフロート,青フロート,筌,海苔リング,カキパイプなど)とライターのみでを回収しました。通常であれば1時間で終わる調査(回収)ですが,今日は6時間かかりました。量も通常は1/2袋程度が,今日は11袋になりました。この量は,2005年,2006年の量をはるかに超え,1998年の大量漂着時に匹敵する量です。特徴としては日本ではこの間,大雨がなかったことから,竹や薬莢等国内河川由来漂着物がほとんどないことであり,中国台湾のペットボトル(中身が入ったものを含む)が目立つことです。これから分類します。





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