論文:漂着ディスポーザブルライターを指標とした北太平洋島興および北米海岸に漂着する海洋ごみの流出地推定

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    漂着物学会誌 第13巻(2015)

    Journal of Japan Driftological Society Vol.13 December 2015

    藤枝 繁・大倉よし子・小島あずさ:
    漂着ディスポーザブルライターを指標とした北太平洋島興および北米海岸に漂着する海洋ごみの流出地推定
    [FUJIEDA,S.,OHKURA,Y.and KOJIMA,A.,:Estimation of source area
    of marine litter using by the drifted disposable lighter on the beach of remote islands and west coast of North America in the North Pacific Ocean] 35

    ライタープロジェクト完結編です。
    7万本のライターですが,この後どうしましょうかね。
     

    論文:漂着ディスポーザブルライターの流出地と漂着地の関係から求めた日本沿岸における漂流物の流れ

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      ライタープロジェクトも大詰めを迎えました。
      これまで東アジア周辺で回収されたライターをまとめましたのご覧下さい。
      http://seafrogs.info/marinelitter/jds12_2014_29_42.pdf

      図5 中国(広東省・香港),台湾,九州北部(長崎県,佐賀県,福岡県),韓国西部,韓国南部,韓国東部から流出したライターの漂着密度を考慮した流れ(数値は漂着密度(本/100m))

       

      台湾旅行記(4):檳榔ライターを求めて

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        ライターによくある檳榔。

        どんなお店か話には聞いていたのですが,空港を出てから早速ありました。

        車移動で中をのぞくことはできませんでしたが,その後,檳榔の試食はできました。

        以前,パプアニューギニアのラバウルで食べたビートルナッツは,枇杷ぐらいの大きさでもっと大きかった思い出があります。あのときは棒状の木の実(マスタードの実らしい)と貝殻をすりつぶした石灰といっしょに食べたのですが,台湾では小さなビートルナッツの頭の部分を捩じ取って,巻いている葉といっしょに口に掘り込んでかみます。

        巻いている葉をばらして見ると白い粉が付いていました。

        ラバウルで食べたものの方が効き目があったような気がします。
        海岸で食べていたおじさんは,口が真っ赤だったので同じようなもんでしょうね。

        これでビートルナッツの謎は解けたのですが,檳榔店の本当のなぞ(どのようにライターが売られているのか)には行き着きませんでした。
        次回は,本格的な檳榔店に行ってみたいです。

        台湾旅行記(3):ライタータワー

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          台湾で行われたCOYMの展示コーナーの床に,SOWが台湾の海岸で拾ったライターが1,000本近く広げてありました。


          初めは学生たちがいろいろ作ったり,私が分類法を教えたりしていたのですが,さすがに台湾ライターばかりでみなさんうんざり。
          冷房の音で眠れぬ夜,はっと思いつきました。こんなに沢山あるんだから積み上げたらどうなるだろう。そうだ円状にじわじわ絞って行けば結構高くなるんじゃない。

          そう思い立ったら,いても立ってもいられません。学生が実習で街に出ている間,独りで積み上げてみました。

          DIRTY BEACHへのドライブに行くので,ここまでにして,後は学生が帰ってきたら更に積み上げてくれることを期待して終わりました。

          翌日ホールに行くと,更に積みあがって高くなっていました。よく私の心が読めたなあ。

          イベント終了後,まだこのタワーが残っていたので,もう少し高くすることにしました。
          しかし,ぐらついて来たのでここで限界。
          途中で懐中電灯を入れてみたのですが,指向性が強くて中からほんのりとはいきませんでした。こんなに遊んでいいライターがあるんなんて幸せな気持ちになってしまうのは私だけでしょうか。次回,チャンスがあればもっと大きなものを作ってみたいですね。

           

          Adventure Magazine TRINO (11)

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            バングラデシュのICCコーディネイターであるMuntasir Mamunさんが毎年製作している雑誌"Adventure Magazine Trino (11)"にライタープロジェクトが掲載されました。彼はバングラデシュの冒険家であり,写真家であり,ICCのコーディネイターでもあります。JEANのレポートもこんな風に仕上げたいなあと編集大詰めを迎えて考えています。
            http://www.kewkradong.com/2014/01/adventure-magazine-trino-issue-11-ocean/


            ライターはどこからくるのか?

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              海ごみは陸域から川を通じて海に流れ出ると言われています。そこでこれまで回収されたライターの中から,海に出る前の河岸で回収されたものを対象に,その流出地(配布地)を調べた見ました。
              漂着物学会誌第11巻に掲載された論文「河岸で採取されたディスポーザブルライターの配布地の範囲」をご覧下さい。
              今年は河川散乱ライターの回収を中心にライタープロジェクトを展開していく予定です。

               

              釣魚島ライター

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                2013年9月23日に吹上までの定期モニタリングで採取されたライターにこんなのがありました。


                「中国領土 釣魚島」
                山の上に立っている黄色い旗は,上に印刷された赤が飛んだんでしょうね。
                黄色の旗に黄色の★がついています。


                裏面はこんな感じ。断崖の島が載っています。

                こんなのもありました。「強我国防/勿忘国耻」

                漢文は得意ではありませんが,「我が国防強し/国辱(恥)を忘れるなかれ」とでも読むのでしょうか。
                浙江省メーカーのライターです。
                海に流すつもりはなかったのでしょうが,私に拾われてしまいました。

                大量漂着の兆し

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                  2013年7月13日,台湾北部に台風7号が上陸した後,鹿児島では西から南西の風が続いています。気象庁のデータを見ると,吹上浜では16日まで東〜南東の風が卓越していましたが,17日以降,南西〜西(7/21を除く)が卓越しています。またトカラ列島中之島でも,13日以降,南南西〜西が卓越してます。「台風による水害」+「南西からの卓越風」という「流出」+「漂流」がセットになれば,後は「漂着」の条件が揃えば大量漂着が発生します。心の中で「きっと来る」と思いつつ,薩摩半島西側の海岸に行ってきました。



                  7月28日,今日は朝一で西側の海に入りました。1ラウンド終わって場所移動。
                  いいうねりが入っていましたが,海岸にも沢山の漂着物。やっぱりということで,2ラウンド目はキャンセルし,私は海岸を歩くことにしました。



                  ひいき目に見ても目立つ中国のペットボトル。中身が入ったミネラルウォーターが目立ちます。



                  水を含んでパンパンに腫れたタバコ。未開封です。



                  一時間かけて56本のライターを回収。簡易的に分類してみると,
                  中国34本,台湾12本,日本1本,不明9本となりました。予想通りです。



                  前から海岸にあったのではという質問が聞こえそうですが,その中には生きたエボシガイが着いたものもありました。ということはついさっきまで海を漂流していたということです。



                  ちなみに海岸のすぐ沖には,漂流物も浮いています。オレンジ浮子もこの中に含まれていましたので,接岸前の漂流物ってことになりますね。
                  さてさてこれから忙しくなるかもしれません。事件は次から次へと発生します。

                  本の紹介

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                     ライタープロジェクトも国際的になったもので,アメリカの本にも掲載されるようになりました。
                     
                    「プラスチックスープの海」チャールズ・モア/カサンドラ・フィリプス著,海輪由香子訳(NHK出版)
                     この本は,JEANで販売しているDVD「人工の海」の作者であるチャールズ・モア船長が書いた本。何年か前,東京農工大学の高田研究室でモア船長の講演会があった時にライタープロジェクトを紹介して,調査協力をお願いしたことがあります。その後,モア船長からライターが送られてきました。これがアメリカから送られてきた最初のライターとなりました。本書では109頁に「日本の研究者が,世界中で発見された使い捨てプラスチックライターの情報を呼びかけている。刻印からその流出元をさぐろうとしているのだ。」と記されています。海岸で沢山回収されるライターですが,これまで河川の河口でも沢山回収され,判別できたほとんどは,その河川の流域を流出元としていました。モア船長は海上での投棄という視点にやや偏っているようですが,私の見立てではやはり陸域起源でしょう。海と陸とでは人口密度が違いすぎますから。
                     アルガリータ海洋調査財団「人工の海」(日本語吹き替え版)は,JEANストアで購入できます。


                    「散乱ペットボトルのツケは誰が払うのか」栗岡理子著(合同出版)
                     もう一つ,海岸にたくさん散乱しているペットボトルを減らすためにデポジットのあり方を書いた本。「第1章ペットボトルが生態系を破壊する?」11頁から,昨年のミッドウェー調査の内容が紹介されています。この本では,JEANの調査結果も紹介されています。ペットボトルは1996年の容器包装リサイクル法施行に伴い,それまで業界の自主規制であった500ml以下の小型ボトルの生産が国内でも始まりました。海外から入ってくる小型のミネラルウォーターボトルにその引き金があったのでしょう。出たあとで何とかします(リサイクルします)という大人の理由(排出者に責任を求める法律で何とかする)では,最終結果である海のごみは減りません。ほんのわずかなマナー違反であってもそれに利用者×使用量をかければ,立派な数字になってしまうからです。この本では,生産者責任を訴え,財政支出を減らすため,回収拠点が少なくても消費者に回収拠点まで持っていかせる仕組み(デポジット制度)を作るべきと述べています。

                     ところで昔,私はビールは瓶にこだわって飲んでいた時期があります。飲んだらケースで酒屋に持っていき,新しくビールをケースで買っていました。でもビールびんのデポジットは一本5円ですから,20本揃えて出しても一番値段がしたのはケースの200円。いつもせっかく重たいのを運んで来たのになあという思いはありましたが,酒屋で買って酒屋に戻すので,手間はなかったのが救いです。なのでデポジットとなっても,めんどくささという心の中に潜む悪魔とすべての人が戦わなければなりません。家庭内だけでなく色々なシーンで飲まれるペットボトルは,やっぱり回収拠点は多い方がいいですね。経済的視点にとらわれるだけでなく,多少経費がかかっても海岸に散乱した後回収するよりは安いはずですから。1990年にプルタブがステイオンタブになり,海岸からほとんどその姿が無くなったように,元から出ない仕組みが必要だと考えます。
                     それと現在の海岸のペットボトル問題は日本だけでやっても解決しません。でも日本でデポジット制度が成功すれば,東アジアの隣国も必至になってそれについて来ようとするでしょう。ただしこれも日本が成功したと胸を張って言えば(いつも成功事例をアピールしないのでね)の話ですがね。

                    米国ワシントン州フラッタリー岬からライターが届きました

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                      米国ワシントン州フラッタリー岬からライターが届きました。
                      フラッタリー岬と言えば,三浦綾子著「海嶺」に出てくる音吉たち宝順丸の3名が漂着した場所です。海の流れとしては,ここに日本からの漂流物が流れ着いてもおかしくありません。

                      さて分類結果ですが,4本中1本がアメリカで使用されているもので,1本はフィリピン製,他の2本は不明です。
                      残念?ながら日本のものと確定することことはできませんでした。




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